仕事の優先順位を決めるうえで重要なのは、緊急ではないけれど重要なものであるとされています。では、実際にどんな仕事が重要なのでしょうか。簡単に言えば、ミスなく効率良く業務をこなすための準備を行うことです。

木こりののこぎりの刃を研ぐことに例えられますが、歯のこぼれたのこぎりでは、いくら一生懸命木を切っても切れないものです。まずは歯を研ぐことが必要というわけです。仕事も同様に、必要な成果を出すためにはどんな手順で臨めば良いのか、どんな作業を行うのかを考えることが必要です。まず最初にそのような準備に時間をかけるわけですが、実際には難しいものです。というのも、そのような準備に時間をかけても仕事が捗っている感触が得られないからです。

とにかく手をつけられることから始めがちですが、そんな事をしているとそのうちに時間がなくなり、さらに準備にかける時間は無くなります。そして準備をしっかり行わなければミスを出すリスクが高まりますし、そのために余計な時間が発生する可能性もあります。そこでいかに心理的プレッシャーに負けることなくしっかりと準備に時間をかけることができるかが重要と言えます。

それこそが優先順位の高い仕事ですし、同時にそれは本能としては手をつけにくい作業でもあります。ある程度は経験を積んで、その準備の大切さを実感することが大事です。しっかりとその後の仕事の手順作りに時間をかけることで、最終的には早く仕事を終えることができると思えるようになるでしょう。